初めまして!
今年度から陸上部に入部しました、4年の堂前拓馬です。
今回は初めてのブログということでお猿さんの話をします。私は鳥取県鳥取市出身なのですが、みなさん「鳥取」と聞くと何をイメージしますか? 鳥取砂丘? いいえ、正解はお猿さんです。
※お猿さんなどと言っていますが、猿は害獣とみなされることもあり、時として農作物を食い荒らしたり、人に危害を加えることがあります。
私は鳥取市の山のほうで育ちました。何となく鳥取って田舎なんだろうなと思われるかもしれませんが、私が鳥取市の市街地の高校に入学した際には同級生に「この子は田舎のよく分からない中学校からきたらしい」と言われました。つまり、田舎の田舎というわけです。
田舎の田舎である私の地元にはお猿さんがたくさんいます。下の写真は実家の二階にある私の部屋から撮影したものです。

猿かに合戦を彷彿とさせる臨場感のある写真となっております。ここから、私の地元とお猿さんにまつわるエピソードをご紹介します。
~エピソード「銃声」~
それはいつも通りの帰り道だった。
エリート帰宅部だった少年Aは授業が終わると真っ先に青春に背を向け、家に向かって歩き出した。いや、走っていた。そうこの街は汽車(鳥取に電車は存在しない)が1時間に一本しか来ない、つまりこの16時台の汽車を逃せば一時間以上待ちぼうけになってしまう。
「帰宅部の特権がぁ!!」
彼のスプリント能力はこの時だけギア5thに到達する。だってこれ逃したら、部活を終えたやつらと同じ汽車で帰ることになるんだもん。
「そんなの、あんまりじゃないか、、、」
この日は、見事乗車に成功した。4人掛けのボックス席に一人で腰掛ける。この時間帯の車内は、まだ空席が目立つ。緑と青の二色のみが永遠に続く窓の向こうの景色にもそろそろ飽きてきた。
「なにか面白いことないかな」
そんなことを考えていたら、自宅の最寄り駅に到着した。車掌さんに定期を提示して汽車を降りると、その瞬間は突然やってきた。
「バンッ!!バンッ!バンッ!」
体の奥にまで響き渡る、重い音。これが銃声というものなのだろうか。何かが起こりそうな予感に恐怖感と、少し高揚感を感じてしまった。しかし家に近づいていくと状況は一変する。自宅の前にパトカーが二台止まっている。確かにこの町には交番はあったが、警察官がいるところは見たことがない。なのにどうして、、、
自宅には夜勤のためまだ寝ているはずの母親の車も止まっていた。少年Aは再び走り出した。
家の前に到着すると、警察官がパトカーから出てきて少年に近づいてきた。
警察官:「○○さんですか?」
少年A:「はい、何があったんですか?」
この時の少年Aの中には、もう恐怖感しか残っていなかった。声も若干だが震えている。
代り映えの無い日々の中で少年Aはこう考えるようになっていた。自分は不幸であると。僕だって、他のイケてる奴みたいにイケてる青春を謳歌したかったと。なんで僕だけ、なにが違うっていうんだよ。もう既に自分の中にある大切なものに気づけていなかったのだ。
警察官が口を開く。
警察官:「落ち着いて聞いてください」
少年A:「はい、」
警察官:「猿がでました」
警察官:「猿の大群がおりてきて、庭に侵入していたので、今猟師さんに追い払ってもらっているところです」
少年A「そうですか。ありがとうございます。」
少年Aの日常は守られた。
~Fin~
私は猿に襲われたことはないのですが、エサを求めて人里に降りてきた猿は人を襲うことがあります。実際に地元の小中学生が襲われてケガを負ったという話も何度か聞いたことがあります。猿に会った際は、とにかく刺激しないようにしてください。むやみに近づかないようにしてください。目を合わせないように背を向けないようにしてゆっくりその場から離れましょう。エサを与えることも控えてください。
今までいろいろな状況で猿に出くわしました。
開店前のパン屋さんにもう人が並んでると思ったら、猿でした。
散歩してたら、川から20匹を超える数の猿の大群が上がってきたこともあります。一匹の猿が子猿をおんぶしていてとっても可愛いかったのですが、子連れは危険そうなので息を飲んだのを覚えています。
私の地元は田舎の田舎なので、猿くらいいるだろうと思われるかもしれませんが、みなさんの住んでいる地域にも猿が出るかもしれません。もし、そこが人の多い町ならその猿は危険な猿かもしれません。人を恐れない猿はとても狂暴であり、人を襲う危険性が高いです。気を付けてください。
以上、私の地元とお猿さんの紹介でした。いつになるか分かりませんが、次回のブログでお会いしましょう。
