ごきげんよう。4月から進級し、B2になった千代と申します。最近19歳になり、日々老いを感じるばかりです。いつブログが書けなくなる身体になるか分からないので今回はしっかり執筆していきます。

新入生向けのブログはこちら!

昔から東京と大阪を結ぶ交通網はすごいって話

 東京大阪間の交通網のことを話すにあたって、まずは東西を結ぶ重要幹線であった、東海道の歴史について触れてみよう。現在、東京・日本橋から大阪・梅田新道までを結ぶ国道1号線は、旧東海道および大坂街道を前身とする道路。この東海道は古代、中世からずっと東西の重要な幹線であった。近世までは東海道周辺の土地は様々な国が統治していたが、やがて幕府の勢力が強まった。幕府により全国の交通網の整備が進むこととなり、1601年正月に徳川家康の伝馬朱印状と、伊奈忠次、彦坂元正、大久保長安の連署による「御伝馬之定」を交付し、この2つの文書の交付をもって、近世の東海道が成立した。この東海道は、江戸・日本橋から京都・三条大橋間を結んでいた。さらに京都から大坂街道が整備され、江戸と大坂が一つの道路で結ばれたのである。現在は国道1号線に姿を変えて、今日も東西を結ぶ重要幹線として活躍している。

駿河由比町「東海道風景選集」より

このように、はるか昔から東京大阪間を移動する手段が存在していたが、産業が発展するにつれて新たな交通網が誕生することとなる。まず、近代の産業発展の賜物である鉄道が新たな移動手段に加わった。1889年7月1日に東海道本線(東京-神戸)が開業したことにより、東西が鉄道で結ばれた。東海道本線の開業を機に様々な路線(関西本線や近鉄線が結ぶ大阪ー名古屋間、中央本線が結ぶ東京ー名古屋間)が続々開業し、鉄道網が日本を覆っていった。

東海道本線開業直後の様子

時が経ち、太平洋戦争が終わって間もない頃、1951年10月25日羽田空港(東京国際空港)と伊丹空港(大阪国際空港)とを結ぶ路線が就航した。戦後間もない頃に飛行機という新たな交通手段が誕生したのだ。当時は安全性の観点でエンジンが四発の機材が主流であり、金属素材が今よりも多く使われていた。

 そして、路線就航後およそ20年でB747型(ジャンボジェット)が導入され、輸送力が大幅に上がり、空の大輸送時代が始まった。のちに記述する東海道新幹線と共に、空と陸で熾烈な争いを繰り広げていったのである。

 上記の機材は大型機のB747の派生型であり、なんとこの機材は日本国内線専用機材である。当時日本では空港インフラが脆弱であり、少ない発着枠しか確保できず、一度に多くの乗客を乗せないといけない事情があった。およそ500kmという短距離路線を何度も離着陸しないといけないという日本国内線の特殊事情から、米・ボーイング社がわざわざ日本市場のために開発したのである。

次に、鉄道がさらに進化した乗り物、東海道新幹線(東京ー新大阪)が1964年10月1日開業した。この頃日本では高度経済成長期真っ只中であり、新幹線は日本の技術の象徴であった。当時、国鉄(現JR)の最速達列車の最高時速は110kmであったが、新幹線の最高時速はほぼ2倍の210km。新幹線開通前、在来線特急「こだま」号が東京大阪間を6時間30分かけて走破していたのに対し、新幹線「ひかり」号は東京新大阪間を3時間10分で走破と大幅短縮した(開業当時は4時間、翌年から3時間10分で走破)。

1964年の開業と同時にデビューした0系

このように、鉄道、飛行機、新幹線と新たな交通が整備されてきた。これらはそれぞれさらなる進化を遂げ、飛行機は機材の進化により高燃費と安全を両立させることが可能となった。東海道新幹線は開業当初の210kmから285kmまで速度が上がり、東京新大阪間の最速が2時間23分となった。鉄道においても役割を変え、寝台列車が走っており多くの旅行者が利用している。交通網の発展によって、多くの人が様々な目的で東西を移動できるようになった。

東京から大阪までの経路を検討

歴史を知ったところで、今度は現代の交通網をフル活用していきたい。前18歳聖人の頭を富岳並みに稼働させて、皆さんに移動手段を提案させていただこう。

①東海道新幹線(9:00-11:48)

のぞみ22号(東京→新大阪)9:00-11:30、JR東海道線快速(新大阪→大阪)11:44-11:48

現在の東海道新幹線は東京大阪間の移動のシェア率が80%を超えている。新幹線に乗ることで、3時間以内で大阪に到着してしまう。さらに東海道新幹線は緻密なダイヤが組まれており、秒単位で管理している。さらに新幹線は揺れが少なく快適である。つべこべ言わず新幹線に乗っておけば、素早く快適に移動することができる。

到着時間:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

快適性 :⭐️⭐️⭐️⭐️

正確性 :⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

費用  :⭐️⭐️⭐️

②羽田空港→伊丹空港(9:19-12:38)

日本航空113便(羽田ー伊丹)10:30-11:35

(東京→浜松町→)羽田空港第1ターミナル→伊丹空港南ターミナル(→高速バス→大阪)

飛行機の利用は、空港までのアクセスが難点。鉄道での乗り換えが多いのと、高速バスを使わなければ伊丹空港から大阪駅へは直行できない。だが、より距離が大きくなると飛行機は便利な手段になる。東京大阪間においては飛行機は新幹線よりもシェア率が低いが、東京福岡間では飛行機の方が圧倒的に速く、この区間のシェア率は飛行機が優位である。

到着時間:⭐️⭐️⭐️⭐️

快適性 :⭐️⭐️⭐️

正確性 :⭐️⭐️⭐️

費用  :⭐️⭐️⭐️

③夜行バス(およそ8時間前後)

安さに全振りしたのが夜行バス。お金がない学生の味方。座席で眠れたら問題ないが、眠れないと次の日は腰痛と寝不足でまともに動けなくなる。それぞれの都市のターミナル駅へ直行する便が多く、そのままユニバに行ってくれる便も存在する。

到着時間:⭐️⭐️

快適性 :⭐️

正確性 :⭐️⭐️⭐️

費用  :⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

④北陸新幹線ルート(9:20-15:28)

東京→(北陸新幹線)→敦賀→(JR湖西線)→(JR東海道本線)→大阪

1年前に北陸新幹線が金沢から敦賀(福井)まで延伸されたことで、新たに加わったルート。敦賀からは大阪駅、更には姫路(兵庫)くらいまで直通する電車が走っており、あっという間に北陸の玄関口から大阪に到着する。このルートは何らかの事情で東海道新幹線が運休となった場合の迂回路として活躍する。

到着時間:⭐️⭐️⭐️

快適性 :⭐️⭐️⭐️⭐️

正確性 :⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

費用  :⭐️⭐️

⑤新幹線・在来線最短距離(9:03-17:48)

東京→(東海道新幹線)→豊橋→(名鉄名古屋本線)→名鉄名古屋→近鉄名古屋→(近鉄名古屋線)→桑名→(JR関西本線)→奈良→(JR学研都市線)→祝園→(徒歩)→新祝園→(近鉄京都線)→大和西大寺→(近鉄奈良線)→生駒→(近鉄けいはんな線)→(大阪メトロ中央線)→本町→(大阪メトロ御堂筋線)→梅田(大阪)

様々な手段を使って544.4kmの最短経路を通るルート。全く実用的ではない。一般的に、東京大阪間は都市部の区間が多いが、このルートでは途中で1両非電化(ディーゼル車)が走っている辺鄙な区間を通る。景色の移り変わりが面白いと感じるだろう。他にも、それぞれの都市を走る大手私鉄を多用するため、移動を楽しむことができる。

到着時間:⭐️⭐️

快適性 :⭐️

正確性 :⭐️

費用  :⭐️⭐️

⑥尾瀬沼経由ルート(9:40-翌17:33)

東京→(東北新幹線)→郡山→(JR磐越西線)→会津若松→(会津鉄道)→会津田島→(会津バス・檜枝岐線)→尾瀬沼山峠→(会津バス・檜枝岐線)→会津田島→(会津鉄道)→会津若松→(JR磐越西線)→郡山→(東北新幹線)→東京→(東海道新幹線)→新大阪→(JR東海道線)→大阪

世の中にはどうやら熱狂的な尾瀬ファンがいる。そんな人のためのマイナールート。しかも陸上部の中にいるようだ。誰がこんなルートで移動すんねん。実用性はゼロ。100万円もらっても行きたくない。

到着時間:

快適性 :

正確性 :

費用  :

⑦世界一周ルート(58時間30分)

羽田空港(東京)→(11:05-11:00日本航空6便)→ジョン・F・ケネディ国際空港(ニューヨーク)→(18:40-6:25ヴァージン・アトランティック航空4便)→ヒースロー国際空港(ロンドン)→(9:25-5:30シンガポール航空305便)→チャンギ国際空港(シンガポール)→(14:10-21:35シンガポール航空622便)→関西国際空港(大阪)

移動のついでにいつか世界一周してみたいそんなあなたへこのルート。実は羽田ニューヨーク間をJALではなくANAを利用すると、すべての経路でANAマイルを貯めることができる。移動の片手間にマイルを貯めたい人はおすすめだ。とんでもない時差ボケを喰らいそうなルートです。

到着時間:⭐️

快適性 :⭐️

正確性 :⭐️⭐️⭐️

費用  :⭐️

終わり

いろんな方法を使って東京大阪間を楽しく移動していきましょう!もうすぐ寿命を迎えそうなので、今後は気が向いたら帰省ルートを、世界一周ルートにしようと思います。

追記:10日くらいブログ遅れてすみませんでした‼︎

まえだーーーーーーーーーー→ちしろーーーーーーーーー→いわさき