D1の冨井です。先日、2/24に第20回国公立27大学対校駅伝大会、通称27大駅伝が開催されました。

僕は電通大陸上部に入って7年が経ち、27大駅伝に出るのは6回目になります(2021年はコロナで中止)。

マイルや駅伝は「チームの力の象徴」であると先生方はよく仰っています。最も長くこの部を見てきている現役選手として、今回は僕が参加してきた27大駅伝の結果から電通大陸上部中長ブロックの力の変遷を見ていきましょう。なお、メールボックスから結果報告を発掘してきているのですが毎回フォーマットとか記載している情報がバラバラなのをほぼそのままコピペしています。気が向いたら後で揃えます……。

2018年

この年は左→右

1区 松下 廉太郎(4) 32:05 17位 – –
2区 冨井 陸矢(1) 10:31 20位 42:36 18位
3区 福井 啓太(3) 25:16 18位 1:07:52 18位
4区 岡部 僚太郎(4) 16:28 15位 1:24:20 17位
5区 竹本 大志(2) 17:46 19位 1:42:06 18位
6区 伊藤 航平(3) 27:14 17位 2:09:20 18位

僕が入った年はPB15分台持ちが4名?いて、全体の人数もメンバー選考が必要になる程度にはありました。僕は当時17分台だったのに対して同期の長距離男子が高校で16分前半を持っていたものの、スピードを買われていたことやこの年度の成績を加味して対校3キロ区間に抜擢されました。

翌年からの数年と比べれば随分マシに見えてしまうのですが、この時点でとても良い成績とは言えないですね……。メンバーのPB、SBからしてもあまり力を発揮できていないように思えます。実際、この年度はトラックレースでも先輩方はPB更新をほとんど出来ていなかった記憶があります。特に、高校時代の記録にいつまでも追いつけないという上級生も何人かいました。

2019年

この年は左←右……と思ったら4区から崩れてますね

1区(9.85km) 福井 啓太(4) 32:34 区間22位
2区(3.12km) 荻野 隼(3) 12:00 区間22位
3区(7.57km) 冨井 陸矢(2) 26:15 区間22位
4区(5.00km) 佐藤 卓(4) 18:32 区間21位
5区(5.00km) 伊藤 航平(4) 16:41 区間17位
6区(8.00km) 池山 克行(M1) 28:42 区間22位
合計記録 2:14:44 22位

電通大長距離ブロック暗黒時代(僕の認識では、2018後半から2020辺り)を象徴する大会です。対校チームがOBチームに負けました。さすがにレース後はちょっとすごい空気になり、OBさん方も苦笑いしていました。区間順位を見ると怪我だったか卒論だったかで直前の調子が悪いので5区に引くことになった伊藤先輩が辛うじてチームの面子を保ったみたいな感じになっていますが、それでも16分41です。

単純に人数、個々の実力が足りないのもそうですが、この頃は退部者(それも後腐れのある形)が多く、全体練習の参加率も低く(集合が週5回あったのがこの年度まで)、雰囲気もあまり良くなかったように思います。この時のブロック長は僕なのでチームの批判をすると全部自分に返ってくるわけですが……。

2020年

この年は左←右

1区 伊藤(M1) 9.85km 31:40 19/19
2区 茂木(B3) 3.12km 10:52 (42:32) 21/21
3区 冨井 (B3) 7.57km 26:10 (1:08:42) 22/21
4区 佐藤光(B1) 5.00km 17:20 (1:26:02) 21/20
5区 日良 (B3) 5.00km 17:56 (1:43:58) 21/21
6区 池山 (M2) 8.00km 29:18 (2:13:16) 22/21
21位 / 24校

後に主将を務める佐藤光敏君がこのチームの救世主になるべく入部してくれた年です。実際、彼の功績で空気が変わっていったと思います。

駅伝の成績も前年に比べれば若干復興の兆しが見えたか……?と言いたいところですが、全員が区間20位付近なのでお世辞にも褒められたものではありません。伊藤先輩はベストと遜色ない走りをしていますが修羅の1区ではそれでも19位。ずっと短距離ブロックとして練習してきていた400/800m選手の日良が陰の健闘。

2022年

この年は左→右

1区 山下(B1)32:12 16/-
2区 北原(M2)10:16 16/15
3区 名手(B2)25:10 17/15
4区 冨井(M1)16:13 12/15
5区 佐藤洸(B2)18:24 21/17
6区 佐藤光(B3)26:49 15/14
計 2:09:04 総合14/20位

元から1500m電通大記録を余裕で上回っている山下や二見が入り、高専からやってきた北原さんは800m電通大記録を更新し、他にも佐藤洸太や田中とこの頃からスピードのある選手が増えてきました。

山下の調子がまだ上がり切っておらず、北原さんは修論で練習を積めていないなどベストな状態ではないもののようやく反撃の狼煙が上がったところでしょう。

僕個人としても故障とコロナ禍で全然練習できておらず長らく呆けていたところ2021年終盤からようやく復活し始め、5000mのPBに迫る走りをすることが出来ました。

2023年

この年は左←右

メーリスも流れてないしTwitterでも投稿されてないし電通大陸上部HPにも結果報告されてない!!

仕方ないので有志の陸上オタクの記事ガバガバな速報サイトを頼りに復元しました。ちなみにこの年だけ熊谷の競技場内が使えず例年と違うコースでした。確か全体的に少し長い。

1区 山下 煕莉杏(2) 34:37 18位 – –
2区 二見 拓輝(2) 10:00 13位 44:37 17位
3区 冨井 陸矢(M2) 26:24 12位 1:11:01 16位
4区 佐藤 光敏(4) 16:33 16位 1:27:34 16位
5区 佐藤 洸太(3) 17:00 17位 1:44:34 16位
6区 平林 樹(1) 26:23 9位 2:10:57 15位

山下がついに14分台を出し、平林という新星も加わり、僕が入部して以降初めて6位入賞を目標に出来た年でした。しかし主力の一角の名手が直前に体調を崩してしまって欠場の上、1区の山下が終盤で腹筋を攣ってしまい、全体順位としては去年から1つ落とす結果となりました。

ただ、後出しでこんなことを言うのもどうかと思いますが、この年の入賞という目標は「狙っても別に無謀じゃない」程度のものであり、厳密な戦力分析をしたわけでもなく、翌年(先日の大会)に比べると元から現実味はあまり高いと言えなかった気がします。名手を使えなくなってからは尚更ですね。

個人としては準エース区間の3区で20人中12位と、ここで初めて勝負の土俵に足を踏み入れました。ちなみに6区の平林は全く同じ距離で1秒早かったので悔しかったです。この後も何度か平林とは駅伝でバチバチすることになった模様。

2024年

この年は左→右

1区 平林 (B2) 30’06 7/7
2区 河内 (B1) 9’44 10/6
3区 冨井 (D1) 23’33 5/5
4区 二見 (B3) 15’51 6/4
5区 佐藤光 (B4) 16’18 10/6
6区 名手 (B4) 25’39 9/7
2’01″11 7位 / 18校

エース山下はさらにパワーアップし、スーパースピードスター河内が加わり、その他のメンバーもどんどんPBを更新し、「普通に力を出せばまず6位に入れる」という段階までやってきました。

しかし山下は1ヶ月弱前から脚を故障し離脱、河内も年明けから大きく調子を落としており、やはり万全とは遠い状態で迎えた本番。

31’30を目標にしていた平林が並み居る14分台を蹴散らし区間7位の会心の走りで帰ってくるとその後は入賞圏内での戦い。しかし圧倒的な力を持つにもかかわらず2区のトラブルのため遥か後方から差を詰めてきた東工大に6区で追い付かれ、最終的には6位の横国に21秒差の7位という結果に終わりました。

非常に悔しかったものの、充実した悔しさでした。前回大会での「山下頼りのチームであることを痛感させられた」という反省の対比として「山下抜きでもこれだけ戦える」という自信を得られたことはとても価値があるはずです。

少なくとも現在の主力メンバーに関してはもう2年くらいは誰も抜けない見込みなので、来年、再来年、目にもの見せてやりましょう。

おまけ

今回、第20回大会の男子対校の部の区間ごとの学年別の人数を集計してみました。

B1B2B3B4MD
1区5544
2区10332
3区342711
4区64521
5区45531
6区34533

パっと見で感じてはいましたが、やはり2区には1年生を置く傾向が非常に強いようです。また、最も距離の長い1区よりも3区、6区の方がベテランが多いのも面白いです。

ところで……

博士課程の選手は、僕以外に誰一人…いませんでした…(ガチャ)
誰一人走ること無かったです。残念ながら…はい
一人ぐらいいるやろなぁと思ってたんですけども
スゥゥゥ結局ぅぅ…全体で100人以上参加してても〜誰一人いませんでしたねぇ…え
でもね?でも各校の陸上部のホームページにちらほら博士課程の在籍選手はあったんですけどもね
えー参加者、の方の…なんだろ、なんでいなかったんでしょうかねぇ…

次はポテンシャルの塊、上原君お願いします。

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