
—–その距離は時間に権力を与える。その距離は人間の価値を決める。その距離に、人生をかけた。その距離、800m。—–
こんにちは、B3の河内謙士朗です。先日、2回目の”ひゃくえむ。”を映画館で観てきました。登場人物たちが陸上にアツく取り組む姿を見て自分もとても感化されました。さて、今回は皆さんに800mを誰よりも早く走る方法を教えます。大抵のことは800mを誰よりも速く走れば全部解決するので。
800mという種目の特徴
800メートル競走(800メートルきょうそう、英語: 800 metres)は、800メートルを走るタイムを競う陸上競技のトラック種目で、中距離走に分類される。陸上トラックを2周する。スタート直後はセパレートゾーンを走り、1周目第2コーナーを抜けるとオープンレーンになる。
近年では世界のトップレベルが100m当たり13秒を切るなどスピード化の傾向が著しい。その様な短距離走に近いスピードで疾走する上、オープンレーン区間に入ってからのポジション争いや駆け引きなどが激しく、接触・転倒などのアクシデントも多いため、「陸上の格闘技」という異名があり、欧州などでは注目度と人気が高い。
引用:Wikipedia
800mは短い距離の中にスピードと駆け引きが詰まった種目です。最初のセパレートレーンで加速しながら自分の流れを作り、ブレイクラインで合流する場面では位置取りが大きなポイントになります。2周しかないためペースの変化がそのまま結果につながりやすく、どこで仕掛けるかをあらかじめ考えておくことが大切です。
こうした特徴を踏まえると、800mは全体を通して流れをつかむことが重要になります。序盤の入り方が中盤の余裕を左右し、中盤のリズムが最後の伸びにつながります。特に200mごとの区間ごとに意識すべきポイントが変わるため、それぞれの場面で何を優先するのかを理解しておくことが、安定したレース運びにつながります。
そこで以下では、800mを200mごとに分けて、各区間で何を意識して走るべきかを整理していきます。短いレースだからこそ、区間ごとの役割を理解しておくことで全体の流れがつかみやすくなります。
①0~200m
0〜200mはレースの流れを決める大事な区間です。スタート直後のセパレートレーンではしっかり加速しつつ、無理のないリズムで前に出ることがポイントになります。100mを過ぎてブレイクラインに向かう場面では、インにスムーズに入れるように周りの動きを見ながら位置取りを調整します。ここで外に膨らんだりポケットされたりすると、最初の勢いを活かして良いポジションを確保したいところです。
②200~400m
200〜400mは一度リズムを落ち着かせる区間になります。インレーンに入ったあとは周りのペースに流されすぎないように、自分のストライドや呼吸を整えて安定したスピードを作っていきます。このあたりで無駄に足を使ったり、スピードを上げ下げしすぎると後半に響くため、力みを抜きながらリラックスして一定のリズムを維持することが大切です。
③400~600m
400〜600mはレースの中で最もきつく感じやすい区間です。2周目に入るタイミングで一度勢いを保ち直しつつ、ここからは「落とさずに耐える」意識が重要になります。スピードを上げる余裕はあまりないので、フォームを崩さないように腕振りとリズムで粘り、前の選手との距離を広げられないように踏ん張る場面になります.。1周目がスローペースになった場合はこの区間でレースが動く場合があります。
④600~800m
600〜800mはラストスパートの区間になります。この区間は乳酸が溜まって脚の余裕がほとんどなくなりますが、とにかく気合いで脚を回すことがポイントです。また、前の選手を追い抜く際はコーナーを回ってからのホームストレートで抜くことがポイントです(コーナーで膨らんで余計な距離を走ることになるため)。きつい現実から逃避しましょう。
ここまで区間ごとの流れを整理してきましたが、実際のレースでは思ったように運べないことも多いです。800mはスピードと駆け引きが混ざる分、ちょっとした判断のズレが大きなタイムロスにつながりやすい種目です。そこで次に、選手がよく陥りやすい失敗パターンをいくつか挙げて、どんな場面でつまずきやすいのかを簡単に整理してみます。
まず多いのが前半でのオーバーペースです。スタートで周りにつられてスピードを出しすぎると、ブレイクライン後の200〜400mで一気に余裕がなくなり、そのまま後半の伸びが失われてしまいます。次に多いのは位置取りの失敗で、インに入るタイミングを逃して外へ膨らんだまま進んでしまうケースです。これをやると無駄な距離を走ることになり、後半で確実に響きます。さらに400〜600mで必要以上にスピードを落としてしまうと、ラストの200mで上げようと思っても身体が反応してくれません。こうしたパターンは意識していないと誰でも起こしやすいものなので、自分の走りを振り返るときの目安になります。
こうした失敗を減らすためには、各区間で“やりすぎない”ことと“やらなすぎない”ことのバランスを取る意識が大切になります。前半は全力で飛び出すのではなく、余裕を残しつつ前に出られるスピードを見つけることが基本です。位置取りについては、周りの動きをよく見てブレイクラインに向けて少しずつ内側へ寄せていくとスムーズにインを確保できます。そして中盤の400〜600mでは、落ち着きすぎず無理しすぎず、フォームの乱れが出ない範囲でリズムをキープすることが後半へのつながりになります。だいたいこれらの失敗は場数を多く踏む(800mのレースにたくさん出る)ことで減ると思います。
“800mは一番きつい”なんて言われることもありますがそのきつさに見合った面白さや奥深さがある種目です。このブログを見て”走ってみようかな”と思ったそこのあなた!!!!シーズンインは800mに出場して極上の2分間を共に味わいましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。次のブログは来シーズン800mに転向する渡邉に回します。
